「音楽をやりたくなるか、止めたくなるか。」 非対称の調和が織りなすダーティ・ループスの新世界 – Dirty Loops plays to like playing more
September 2, 2016

耳っていうのは、多忙な日々でもけっこう「お留守」な瞬間が多いですね。そこでミヤビは、お供(音も)を連れていく提案をします。

しばらくぶりです。このところはただひたすら家での作業で缶詰だったり、ミーティング詰めで北へ東へ奔走する日々ですが、このお供(音も)は、心のサプリメントとして欠かさず連れて回っているミヤビです。

dirtyloops_img

2年程前に各方面で耳にして以来、お供になり続けているバンドのひとつ、スウェーデン出身のバンド「ダーティ・ループス (Dirty Loops)」。ジャスティン・ビーバーやレディ・ガガ、ブリトニー・スピアーズ、アデルといった有名ミュージシャンを独自の色でカバーし、業界や音楽ファン界隈に話題を生みました。まずはそのカバー音源。

Baby – Justin Bieber cover

Circus – Britney Spears

Just Dance – Lady Gaga

もはや、まったく別の曲になっていますね。笑
▼また、こんなものもあります。日本の友人が運転中、FMから流れてきたのを聞いて「あれ?!これってもしかして・・」と帰宅後すぐネットで確認したそうです。
Automatic – 宇多田ヒカル

カバーという力ももちろんですが、彼らの持つ独特のグルーブとアレンジが、そこまで人を動かしてしまうというのも、うなずける気がします。

このヒッキーのカバーだけでなく、日本でもタワー・レコードなど数々の店舗ライブやイベント露出で反響を生み始めたことで、日本語ウィキやNAVERをはじめ、いくつかのポータルでも彼らのことを掲載し始めています。メンバーの略歴等はこちら:

「音楽をやりたくなるか、止めたくなるか。」
タイトルの言葉は彼らのスローガンの和訳ですが、実際に演奏する彼らの楽しそうな表情から、「もっと、もっとやろうぜ!」という気持ちが伝わってきますね。同じアーティストを生業としている身で、アイデアが湧き出す心の泉をどのように扱っていけばいいのか、その答えをもらったような安心感がありました。

彼らの作る音が秀逸なのは、3人が完全に独立していながらハーモニーを作っているところにあると、音楽素人目(耳)のミヤビは思います。一見してコードとか、お互いにちゃんとフォローしてるの? と思わせるメロディラインとタイミング。お互いに邪魔をせずに疾走する音が、絶妙にひとつの音に溶け合っているんでしょう。以前友人とEsperanza Spaldingの話をしているときに、共通する何かをDirty Loops彼らにも感じました。

Black Gold – Esperanza Spalding (曲 1:32より)

ミヤビが生まれた80年代、音の世界も色の世界も均一完全を求めて時代が進み、それは90年から徐々に再びカオスに戻っていき21世紀を迎えたように思います。それも均一化に不安を感じる私のような存在たちのヒック・アップにすぎなかったのか、2010年にはさらにまたシンプルで均一なものを求め始める風潮が到来。ミヤビは、「じゃあいつも通り乗ってみるか」とは素直に思えず、「本当にこれでいいのかな?」と思っていました。音楽も映像も絵も、またウェブデザインもソフトウェアといったテクノロジーも、手練れは身をひそめ、ルックスや売りのうまさで簡単にプロを名乗れるようになっていく流れはもはや止まることはないのだろうなと。

でも、その先にまた本質を求める流れは必ず来ます。なぜなら、音も色も、鑑賞する我々が人間であるから。
美というものは、人の心に届き幸せにするもの。たとえ人のためじゃなく自分磨きとか自己達成とか、一人称志向を掲げても、本当にその自分自身のココロに届いているかどうかは、その磨きを追究してゆくとおのずと感じ始めるものです。ミヤビは、変わらず今もなお 「非対称の調和」というパラドックスの中から、Dirty Loopsのような当たりくじを引くことが、日々とても楽しみです。

dirtyloops_loopifiedDirty Loops – Loopified – Amazonミュージック

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